気ままな日々

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別れのことば

津波で市街地に打ち上げられた小型の漁船。
その白い船体に 黒く大きく流れるように
「ながい間ありがとう。残念だけど撤去」と書かれていた。
思わず涙が溢れ とまらなかった。

自分の人生のすべてをかけてきた船。
明日の大漁を思いながら 日々手入れを欠かさなかった船。
喜びのときも 悲しみのときも すべてをうけとめてくれた船。
それは体の一部だっただろう。

できることなら自分のもとへ戻したい。
できない。
もぎ取られてしまった体。
もぎ取られてしまった人生。
胸が裂ける思いの決断だったことだろう。
涙も流したことだろう。
お神酒をかけただろうか。

覚悟の時を与えられない別れほどつらく厳しい別れはない。
船への想いと悔しさと悲しみがその文字から聞こえてきた。
力を合わせて歩んだ仲だから
別れの言葉はやはり「ありがとう」なんだ。


                   b0211899_22402248.jpg 一日も早く再出発のスタートが切れますように 祈ります

# by 1212jeff | 2011-04-12 22:42 | つれづれ(free)

「さくら」 茨木のり子さんの詩 

「さくら」                             茨木のり子      1992年作

ことしも生きて
さくらを見ています
ひとは生涯に
何回ぐらいさくらをみるのかしら
ものごころつくのが十歳ぐらいなら
どんなに多くても七十回ぐらい
三十回 四十回のひともざら
なんという少なさだろう
もっともっと多く見るような気がするのは
祖先の視覚も
まぎれこみ重なりあい霞だつせいでしょう
あでやかとも妖しとも不気味とも
据えかねる花のいろ
さくらふぶきの下を
ふららと歩けば
一瞬
名僧のごとくにわかるのです
死こそ常態
生はいとしき蜃気楼と





                 
b0211899_955319.jpg                                                                                                   

                                                                                         紅しだれ桜之圖


                                 震災から一ヶ月の日に祈りをこめて。
# by 1212jeff | 2011-04-11 09:17 | つれづれ(free)

しつけ方教室

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今日もたのしくクラスワークをしました(*^O^*)
みなさん日常生活の中でたのしく取り組んでいるようで、1週間経つとその成長は目覚ましいものです\(^o^)/
引き続き、今日のレッスンを、またまたたのしく練習してください(^_-)-☆

ご自慢の愛犬の写真をメールでお送りくだされば、ここに掲載します(^_-)-☆
お待ちしていまーす!
# by 1212jeff | 2011-04-10 22:08 | Pups(job)

ひとっ走り

雨でもあそぶんだもん\(^o^)/之圖
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うん?!なんの音?之圖
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                                                                                                                                                                                                                  「だるまさんがころんだ」  「good!はまだか?」之圖
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# by 1212jeff | 2011-04-09 09:42 | 犬(dogs)

2011.3.29.朝日新聞夕刊に掲載された松浦寿輝さんの詩

「afterward」               松浦寿輝
                             

惨禍の一瞬が私たちの生を
「その前」と「その後」とに分断した
なぜ彼らは 「君たちは」そんなに
平静なのか 平静でいられるのか と
ある知り合いのフランス人が言った
呆れたように なじるように
そう見えるだけだよ と私は答えた
しかしもし平静と見えるのなら
それはとてもよいことだ とも
なぜなら「その後」をなお私たちは
生きつづけなければならないから
悲嘆も恐怖も心の底に深く沈んで
今はそこで 固くこごっている
それがやわらかくほとびて 心の表面まで
浮かび上がってくるのにどれほどの
時間がかかるか 今は誰にも判らない
それまで 私はただ背筋を伸ばし
友達にはいつも通りに挨拶し
職場ではいつも通りに働いて
この場所にとどまり 耐えていよう
心の水面を波立たせず 静かに保つ
少なくとも保っているふりをする
その慎みこそ 「その後」を生きるものの
最小限の倫理だと思うから 


松浦寿輝(まつうら・ひさき)氏:1954年生。詩人、小説家、フランス文学者。




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                                      雨にけぶるひめこぶし之圖 
# by 1212jeff | 2011-04-09 08:02 | つれづれ(free)

すみれ

庭にはさまざまな樹木があり、季節ごとに花が咲く。草花も海老根蘭、春蘭など貴重な種もあれば、どこにでもある野草もある。とりわけすみれが好き。

その庭をかつては5頭の犬が駆けまわり、今でも2頭の犬が駆けまわっている。
犬が走れば庭には獣道のごとく道ができ、運悪くその道にあたったすみれはなくなる。
モグラの臭いをかぎつけドコドコと穴を掘る奴もいる。
掘り進んで口先にあたった木の根は天然のコットンタグとなる。
不思議と枯れた木はないが、すみれとの共存は無理らしい。

犬に庭を解放するのをやめるか、すみれを保護するか。
犬に庭を解放するのをやめるか、一部を囲うか。
犬の命は短い。思い切り命を謳歌して欲しい。
私も花を楽しみたい。
一部を囲うのは私の感覚が嫌だと言っている。

選択したのは妥協策。
野草は保護しておけば、絶えることない。やがて露地に返す日が来る。
薔薇と園芸種の草花は鉢植えにすれば事足りる。
私が手抜きせず犬と遊べば、犬も木の根をコットンタグにすることはない。
できなかったときは、お好きにどうぞ(^^ゞ
こうして庭は犬に解放され、私も花を楽しんでいる。

今年もきれいに咲いています(*^o^*)V


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鉢に保護しているすみれ之圖 2種b0211899_129083.jpg

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獣道でがんばったすみれ之圖・ピンボケで(^^ゞ

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薔薇の鉢にとんだすみれ之圖


b0211899_1235150.jpg 隅の日陰で育っている海老根蘭の蕾之圖・・・たのしみ














春蘭の蕾はみつからなかった。。。  

                                                                                                                            東関東大震災から4回目の金曜日。奇しくも花祭りの日に祈りをこめて
# by 1212jeff | 2011-04-08 12:46 | 花(flower)