気ままな日々

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「未来設計会議@[after3・11]②科学者に言いたいこと、ないですか?」

3・11を契機に国民として関心を寄せていなければいけないことへのアンテナが増えた。ブログをはじめたのも自分への戒めの一つであるし、twitterやfacebookも同じ。社会にかかわる己の姿勢の戒めであり、模索・検証する道具として使っている(ちょっと使い方が違うかも・・・でもわたしはわたし)

そこできょう、震災以来twitterでフォローしていた早野龍五先生のtweetから「未来設計会議@[after3・11]②科学者に言いたいこと、ないですか?」(youtubu)を見た。

早野氏をはじめ、平川秀幸氏(大阪大学・準教授)長坂俊成氏防災科学研究所)、中島映至氏(東京大学・教授)の4人のスピーカーを迎えての3・11時、そしてそれ以降の科学者の果たした役割、悔しくもできなかったこと、そして専門家の持っている情報をどのように社会に流していくのか、その際市民が持つべき資質、政府と科学者をつなぐシステム、今後求められる政府への、市民への情報開示システムなどそれぞれの立場から4氏の基調報告の後、参加者との討議がおこなわれた。約2時間40分の長丁場だった。最終的に一市民としての持つべき資質・姿勢が問われていたように感じた。





一人の人間がすべての事柄について専門知識をもつことは不可能だからこそ、それぞれの特性に合った部分で専門性を身につけ、社会に還元しているはず。また、全体のかじ取りをする政治家がいる。しかし、その両者を結ぶシステムがないそうだ。防災科学研究所の長坂氏は、まさに3・11時に必要とされた防災システムの専門家。その長坂氏が震災以来、懸命に政治家に情報を出し、すべきこと・できることを言い続けても無視されたという基調講演では、その悔しさがどっしりと伝わってきた。現場の方の発言を耳にして、あの時点ですぐに役立つ情報を出していたにもかかわらず無視されたことにいまさらながら驚いた。
国家予算(わたしたちの税金)をつかって現場に生かすための研究や実務を任せているにもかかわらず、当の政治家がそのアドバイスに耳を傾けず、またまたそのシステムができていないということだそうだ。わたしたちは何のために日ごろから予算を割いて専門職の人々を養っているのだろうか。スピーカーの方も「みなさんの税金が使われているのです。日ごろからその使われ方にもっと意見を言うべきです。」とおしゃっていた。

一市民として正しく状況判断のできる情報の集め方、学び方、より適切な判断が下せるように、ものごとへの姿勢を常に磨いておかなければいけないと思った。



きょう、金正日氏が亡くなったとのこと。どうなるのだろう。
by 1212jeff | 2011-12-19 21:57 | つれづれ(free)