気ままな日々

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彗星物語 宮本輝 文春文庫

b0211899_7383567.jpg「城田家にハンガリーからの留学生がやってきた。総勢十三人と犬一匹。ただでさえ騒動続きの大家族に、新たな波瀾が巻きおこる。異文化へのとまどい、肉親ゆえの愛憎。泣き、笑い、時にはげしく衝突しながら、家族一人ひとりは、それぞれの生の新しい手がかりを得る。そして別れ――。人と人の絆とはなにかを問う長編小説。」
文春文庫カバーより。

家族の一員として常に脇役として登場するフック(ビーグル犬)が、この物語の中の大切な存在。最後の章は涙をふきふき曇る視線の中で読み終えた。
犬の飼育放棄、子どもの養育放棄・・・わたしには考えられないことだが現実に起きている。
この物語の中の極めて日本人的な思いやりはわたしが子どもだったころの家族を思い出させ、悲惨な現実はこうした思いやりを日本人がどこかに忘れてしまったことも一つの要因ではないかとも感じた。
by 1212jeff | 2011-11-06 06:05 | 本・よむよむ(reading)