気ままな日々

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クリスト公開講座  於:東京芸術大学

b0211899_22234763.jpg「クリスト公開講座  於:東京芸術大学」と言っても、芸大まで行ったわけではなく、UST中継で参加していただけです^^ゞ
布で覆う芸術家さん。写真は「梱包されたライヒスターク(帝国議会議事堂)」。1971~1995年(ベルリンの壁崩壊をはさむ)の24年間かけて完成し、わずか二週間公開された作品。

以前TVでセントラルパークにたくさんの布のゲートをかけた時の様子をドキュメントで放送していた。
その下を通る人々はみんな笑顔で、とても楽しそうだった。




クリストさんはやりたいと思うことをどこまでもやりぬく。
ひとりよがりではなく、きちんと国、行政、その土地の住民に理解を求める。
きちんと行政に許可を得て実現する。

はっきり言って、行政サイドは彼らがやろうとしていることを理解することはできないだろうし、理解する必要もないだろう。
説明されてもきっと「だからそれはなに?」ってことになると思う。

「何の意味があるのか
 よく聞かれるんだけど、意味なんてないのよ。
 だって、ただのアートですもの」
(ジャンヌ=クロード、2005年の会見より)



行政の許認可は安全の確保と物損がないこと、法令に従った責任をきちんと取ることだろうから。
行政の許認可は、日本的に言えば筋を通して、書類を不備なく提出してくれればOKってことになる。
あるプロジェクトではその資料の作成に2000ページ(だったかな?)に及ぶ資料をつくり、そのためだけに1億円以上の経費を費やしているとか。
その過程はクリストさん曰く、「作品のsoftware period」(ソフトウェア―の時期)=賛成する人も反対する人もそれぞれの「心の中に作品がある時期」という。
「こういうことをしようと思うんです。こうしてあーして・・・」ととことんお話しをする。
もちろん科学的にどのような工程でどのようなことをするのかもきちんとプロトタイプをつくって説明をする。
そういう中から彼と彼女(彼女はすでに他界)の情熱が伝わり、まわりの人を動かして行くのだろうと思った。
そして最終的に、簡単に言ってしまえば「出来上がるものの意味は何だかわからないけど責任を持ってくれるならどうぞ」ということなのだろう。


人を動かす力って、その人の中からわいて出てくるそのものにかける情熱だなと改めて思った。
「やりたい!」という気持ちは、どんな困難も乗り越える力を持っているのだということも改めて教えられた。
貴重な2時間半だった。


それにしてもコロラドの「OVER THE RIVER」が完成したら、ぜひその下をボートで下ってみたい。
試作しているところで布を通して見えた空や木々まわりの景色は素適だったぁ。。。
完成するのは早くても2014年だそうだ。
行きたいな。。。


作品のもう一つの時期、完成し「実際にそこに姿を現す時期」をクリストさんは「Hardware Period」という。
Hardware Periodでは、布が光や風を受けて変化するのだと。

何億かけて作られたものでも展示期間が終われば作品は撤去する。

Hardware Periodで時間を共有するわたしたちはそれを体感し、
そこからまた心の中に作品をとりこむ。
最後はすべて心の中にだけ残る。
心の中に残るものだけにかける情熱!
なんて素敵!

これまで生きてきて大切なものは心の中に残っている。
それが自分を支え、生きる力になっている。
心に残る声や笑顔が力になっている。
そしてその人が教えてくれた技術は体に残っている。
大切なものは形あるものではないな。。。


但し・・・ドラム缶作品の「マスタバ」はパーマネントだそうだ。。。
どうしてって質問していたけど、わたしの理解力が劣っていたのか、明快な理由は聞けなかったような気がする。。。理解できた方お教えくださいm(- -)m

* 撤去した布は工業的にリサイクルするとおっしゃっていました。
by 1212jeff | 2011-09-27 22:28 | つれづれ(free)