気ままな日々

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長崎「原爆の日」

NHKTVで10時からはじまった長崎平和祈念式典。TVの前で参加。11時2分に黙禱。
田上富久長崎市長の平和宣言、被爆者代表の平和への誓いに続き、城山小学校の児童合唱を聞いていてまた涙があふれてしまった。

澄んだ瞳、すきとおる声。

城山小学校は爆心地から西へ500m、一瞬にして1,400人の児童と27人の先生が命を落としたそうだ。

歌っている子どもたちとおなじ年の子どもが一瞬にして命を落としたと思うと泣けた。

城山小の校門の前には「少年平和像」が立ち、像の建立とともに作られたのがこの歌だった。

「子らのみ魂よ」 (昭和26年=1949、島内八郎・作詞、木野普見雄・作曲、城山小学校児童・歌)

一、 めぐり来ぬ  この月この日
    思い出は  白雲のかなたに
    ひらめきの  またたくひまに
    声もなく  むなしく散りし
    先生よ  子らのみ魂よ

二、 きょうここの  夏草のうえ
    過ぎし日の  友の姿に
    とむらいの  まことをこめて
    遥かなる  空にへだてし
    なつかしの  み魂を偲ぶ

三、 すみわたる  城山の空
    うちひらく  鶴の港に
    平和なる  光みつれば
    先生よ  子らのみ魂よ
    やすらぎて  とわにましませ

長崎に落とされたたった一つの原子爆弾(プルトニウム239使用)が、一瞬にして74,000人の命を奪い、75,000人の被曝者をうみだした。未だ未認定で苦しんでいる方々も多いと聞く。

8月6日の広島「原爆(ウラン235使用)の日」とともに忘れてはならない日。

※ 8月6日 松井一實広島市長平和宣言はこちら

※ きょうの長崎平和宣言も福島原発事故を受け、起草委員会でかなり議論となり、内容が決まるまではたいへんだったようだ。
式典の放送の中で、起草委員会のメンバーのお一人の医師が、起草委員会での原発・原子力の扱いについてインタビューに応え「科学は進歩、競争を常に求められる。医学の世界を見ればあきらかでしょう。遺伝子組み換えなどあっという間に広がった。倫理が必要。きちんと話し合うことが大切。それが民主主義でしょう」(細かい表現は違うかもしれません。メモをとっていたわけではないので、ごめんなさい)。
菅首相のあいさつの中にも「パグウオッシュ会議」という名前がでた。
「バートランド・ラッセルとアルベルト・アインシュタインによるラッセル=アインシュタイン宣言での呼びかけを受け、11人の著名な科学者によって創設された」「全ての核兵器およびすべての戦争の廃絶を訴える科学者による国際会議」(wikipedia「パグウォッシュ会議」より)

科学の進歩はすべてが善ではないかもしれない。
しあわせってなに?という高く、深い倫理観が必要なのかもしれない。
できるけどやってはいけないことってあると思う。
   
by 1212jeff | 2011-08-09 16:02 | つれづれ(free)