気ままな日々

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犬好きが犬嫌いをつくり、うごけなくなる。

b0211899_0281069.jpg岐阜で26日、リードをつけずに放して散歩していた男性に、「周辺住民に危害を与える恐れがあるとして、県動物愛護管理条例に基づき是正を求める措置命令」が2006年の条例施行後、はじめて出されました。中日新聞の記事は以下の通り。【岐阜】犬放し飼いに是正命令 関保健所、県条例に基づき初;2011年5月27日

飼い主さんがなるたけたくさんの自由を犬に与えたいというお気持ちはよくわかります。しかし、ほんとうにすべての環境で、100%のコントロールが可能なのでしょうか?
もちろん条例内で定められた場所でのことと話は限定させていただきます。条例に反していることは論外です。

100%コントロール可能ということは、その時に必要な約束が人と犬の間で確実に守られる(刺激性制御=刺激による行動の制御)ということです。”○○があったから犬の気がそれてできなかった” などという言い訳をさしはさむ余地はないのです。そのためにさまざまな環境で約束の確認作業をしていく、それがトレーニングです。

私の尊敬するドッグトレーナーSusan Garetts(スーザン・ギャレット;左サイドバーにリンクしてあります)は、「もし犬がトップスピードで走っているときにコントロールできないのであれば、現実の世界(wildlife)の中で犬をコントロールすることはできない」といっています。彼女は以前ワークショップで「もしリスがいてもリコールできますか?」という質問に「もちろん(^_-)-☆」と。このビデオを見れば一目瞭然です。
彼女のアウトドアでのRecall(呼び戻し)のトレーニングビデオ。呼び戻しだけではなく、その場で「SIT」の声(刺激)が耳に入ったら、その場ですぐに座ります。もちろん「DOWN」も同じです。

ウィーブポールのビデオでは、約束を「100%実行する、犬がしたい!!!」と思うようにトレーニングステップをあげていることがよくわかります。
たくさんのおもちゃを投げられても見向きもせずにウィーブポールを走りぬける、また約束と違うエントリー(入口)に連れて行かれようとすると「だって!!ちがうよ!!ママ、なにするのよぉー。わたしはあっちから入るんだからぁ!!」と言っている姿から、いかに約束をガッツリ結んでいるかがわかります。

犬をコントロールできるあるいはするということは、実は一方的なことではなく、「犬と固いきずなで結ばれ、互いに約束を尊重する」関係にあるということです。

トレーニングをするときには、かならずリードをつけるか、囲いのある場所で人と犬の安全を確保して行いましょう。また、お散歩のときに少しでも広い範囲を自由にさせてあげたいと思うのであれば、長めのリードをつけましょう。でも、それって、ほんとうは危険ですけど(^^ゞ
(以前千葉県内の公園で、野ネズミの駆除のために殺鼠剤入りの団子を犬が食べて亡くなった例があります。犬の鼻先を飼い主が管理できないということは死にも至る危険がありますから。。。)

今回の岐阜での措置命令を機会に、もう一度犬とのお散歩の仕方、暮らし方を考えたいものです。犬を放すだけでなく、排泄の管理、グルーミングの際の犬の毛の処理のことなどもあります。
犬好きな方のなにげない行動が、世の中の犬嫌いの方を増やしてしまい、ご自身も含めて飼い主さんと犬の行動範囲をせばめてしまいます。ひいては、盲導犬・聴導犬などのユーザーさんの行動範囲へも影響を及ぼすことまで心にとめたいものです。



**** 法律 ******************************

国の定めでは、「家庭動物の地用及び保管に関する基準」(平成14年5月28日環境省告示第37号)があります。その中では、「第5 犬の飼養及び保管に関する基準」があり、「1.犬の所有者等は、さく等で囲まれた自己の所有地、屋内その他の人の生命、身体及び財産に危害を加え、並びに人に迷惑を及ぼすことのない場所において飼養及び保管する場合を除き、犬の放し飼いを行わないこと。」という条項があります。また、各地方自治体でもそれにもとづく条例があります。私の住む千葉県にも「千葉県犬取締条例」があります。その第3条では、つないでおくこと(係留)、または動ける範囲を囲うなどしてとどめて(抑留して)おかなければいけないこと。ただしその限りではなく、つながなくても動ける範囲を限定しなくてもよい場合を具体的に示しています。
また、3条、4条に違反した場合は知事は措置命令をだすことができ、尚且つそれに従わなかったときには「罰金、拘留又は科料に処する」ことができると14条の2に定められている。

千葉県犬取締条例;以下一部引用;
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第三条 管理者は、次の各号のいずれかに該当する場合を除くほか、その飼い犬を他人の身体又は財産に危害を加えないように係留し、又は抑留しておかなければならない。
一 飼い犬を他人の身体又は財産に危害を加えるおそれのない場所又は方法で訓練し、移動し、又は運動させるとき。
二 警察犬、狩猟犬又は身体障害者補助犬(身体障害者補助犬法(平成十四年法律第四十九号)第二条第一項に規定する身体障害者補助犬をいう。)をその用途に使用するとき。
三 飼い犬を運搬の用に供するとき。
四 飼い犬を曲芸、展覧会、競技会その他これらに類する催しのために使用するとき。
五 ほ乳期の飼い犬を飼養するとき。

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追記;Susan Garetts(スーザン・ギャレット)左サイドバーにリンク⇒サインアップするとHPへつながります。
by 1212jeff | 2011-05-28 13:20 | Pups(job)