気ままな日々

pups.exblog.jp
ブログトップ | ログイン

ドナルド・キーン氏、88歳の決意

どれほど日本を愛していたのだろうか・・・これほど愛していたのですね。
YOMIURI ONLINEに写る笑顔がとても素敵です。

橘曙覧(たちばなのあけみ)が見直されたきっかけは、1994年、天皇皇后両陛下が訪米された際、クリントン大統領の歓迎スピーチ。大統領はスピーチの最後を「たのしみは 朝おきいでて 昨日まで 無かりし花の 咲ける見る時」(もちろん英訳和歌)で締めくくったそうです。

「It is a pleasure
When, rising in the morning
I go outside and
Find that a flower has bloomed
That was no there yesterday」   
                              

なぜこの歌がスピーチに入ったのか、新井満著「楽しみは 橘曙覧・独楽吟の世界」、「「あとがき」に代える四つの断章」の第一章によると、ホワイトハウスのスピーチを起草した担当者がライシャワー教授のもとで日本文学を学んだそうです。その教授がテキストとして使っていたのが、ドナルド・キーン編「日本文学選集」。起草者はこのドナルド・キーン氏の英訳和歌を思い出し、原稿に入れ、大統領もお気に召したということです。

「そもそも曙覧の作品には、時代と国境を越えて広がってゆく普遍性があったということだろう。曙覧が発見した小さな幸せの感動は、まずドナルド・キーン氏の胸を打ち、次にホワイトハウスの某氏の共感を呼び、ついには米国大統領まで動かしてしまったというわけである」<新井満著「楽しみは 橘曙覧・独楽吟の世界」より>

なみの日本人より日本を知るキーン氏が88歳にして、今この時に帰化を決意するその心を想うと胸が熱くなるとともに痛くもなりました。
北区をブラブラするとキーンさんに逢えるかもしれない。。。


「私は日本という女性と結婚」 ドナルド・キーン氏、永住へ帰化手続き:msn.産経ニュース 2011年4月17日

「日本国民と共に行動を」帰化決意のキーンさん:YOMIURI ONLINE:2011年4月23日
by 1212jeff | 2011-04-23 19:04 | つれづれ(free)