気ままな日々

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別れのことば

津波で市街地に打ち上げられた小型の漁船。
その白い船体に 黒く大きく流れるように
「ながい間ありがとう。残念だけど撤去」と書かれていた。
思わず涙が溢れ とまらなかった。

自分の人生のすべてをかけてきた船。
明日の大漁を思いながら 日々手入れを欠かさなかった船。
喜びのときも 悲しみのときも すべてをうけとめてくれた船。
それは体の一部だっただろう。

できることなら自分のもとへ戻したい。
できない。
もぎ取られてしまった体。
もぎ取られてしまった人生。
胸が裂ける思いの決断だったことだろう。
涙も流したことだろう。
お神酒をかけただろうか。

覚悟の時を与えられない別れほどつらく厳しい別れはない。
船への想いと悔しさと悲しみがその文字から聞こえてきた。
力を合わせて歩んだ仲だから
別れの言葉はやはり「ありがとう」なんだ。


                   b0211899_22402248.jpg 一日も早く再出発のスタートが切れますように 祈ります

by 1212jeff | 2011-04-12 22:42 | つれづれ(free)